山岸凉子展「光 -てらす-」にてらされてきた

友人の鷹守諌也嬢とチョコミントパフェを食べに行った続きです。
京都国際マンガミュージアムで開催中の山岸凉子先生の原画展にふたりで行って来ました。

私は少女マンガを読み始めたのが中学生の頃とちと奥手なもので、山岸先生のお話で最初に読んだのは『日出処の天子』でしたが、鷹守嬢は『妖精王』や『アラベスク』の原画からすでに盛り上がっております。
やはり若い頃に夢中で読んでたマンガというのは思い入れもひとしおで、それに生原稿の神々しさが加わるんですからテンションあがるっちゅうの、血圧あがりすぎて卒中おこすっちゅうの。

山岸先生はデビュー当時の数作は編集部の指導で丸くて可愛らしいキャラを描かれていたものの、その後はずっとあのシャープな絵柄でいらしたんですね。”メタモルフォーゼの世界”という原画展の副題に異を唱えるわけではありませんが、山岸先生のスタイルは初期にすでにもう確立してて、それが進化しながら今に至るまで貫かれているなあと思いました。

あとカラー原稿がですね、精緻な絵柄の印象よりずっと大胆なタッチというか、そんなに重ね塗りしないんだなとか、ぐいぐい描かれてるんだなというのが原画を見たときに初めてわかりました。
私は水彩が苦手でつい腰が引けてしまうし、塗りが薄いと物足りないかな?と余計な手を入れて取り返しのつかないことになって、さらに逃げ腰になったりするんですが、怖がらずに塗っていいんだよ〜と励ましていただいたような気がします。
私に足りないのは大胆さだ。大胆と雑は違うのだ。うーむ。

とまあ、かようにいろいろと吸収することの多い原画展でした。
入れ替えしながら9月3日までです。
休館日は水曜日なので要注意ですよ〜。水曜日に出向いて入口の前で「まじかよ〜〜〜!」と叫んで出直したのは私達ですよ〜。


この自画像もずっと変わりませんよね〜

2 comments

  1. ゆき says:

    こんばんは
    昨年、東京の弥生美術館で同展を拝見いたしました。
    原画を守るため照明が暗いのでジーッと目を凝らして
    見ました~(^_^;)
    「日出処の天子」の色彩センスは最早、日本画を
    見ているよう!まさに神がかって見えました。
    京都の会場は雰囲気が更にいいですね。
    朔野先生はプロの目でご覧になっているので
    吸収する点が多いというコメントに納得です。
    山岸先生の自画像・・・ブレないですね~(笑)

    • sakuno says:

      こんにちは!
      ゆきさんもご覧になりましたか。素晴らしかったですよね!
      マンガミュージアムは雰囲気もさることながら、
      入場料だけで他の展示見放題&なつかしいマンガ読み放題なので
      お得なチケットだと思います〜♪

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