New iPad Pro

世界のあちこちで新型コロナウィルスのためロックダウン が始まった頃、私のiPad Proが充電できなくなりました。

画面がブラックアウトしたままで、充電ブラグを差し込んでも云とも寸ともピロンともいいません。バッテリーの減りがすごく速くなっていたので、電池交換しなきゃなのかなとGenius Barに持ち込みを考えているうちに、緊急事態宣言が出てapple storeは長期休業になり、物言わぬ板と化したiPad Proを抱えたまま、たいへん不便な自粛生活を過ごしていました。

何が不便って、家にいる間はiPadで検索をし、Google Mapに耽溺し、Twitterをして、電書マンガを読んで、Youtubeやアマプラを試聴し、料理中はレシピを表示して音楽を流した上にタイマーに使い、たまにはお絵描きに使う…と、ほぼほぼ頼りきりなライフスタイルなのですよ。
iphoneでも同じことができますが、画面が小さくて目にしんどいの。しんどいけれどiPadが動かない以上は仕方ない…と、この間はiphoneで『ビッグバンセオリー』を流し見して作業していました。デジタルでマンガを描いてるとPCはほぼそっちに持っていかれるので、デジタルのデバイスがもうひとつ必要になるのです。

そうこうしているうちに世の中がまた動き出し、apple storeも再開したので、昨日、予約を入れて修理に行ってきました。

京都のapple storeは大丸のすぐ横で、入店制限のためストアの前にソーシャルディスタンスを保った行列ができていました。
が、約2mの距離を保った行列を作るには、とても広いスペースが必要ですよね。お店はロープを張り店員を大量投入して、予約無し入店と予約ありをコントロールしようとしていましたが、なかなかにカオスなことになっていました。私も予約ありで15分ほど並ぶ間に、5回も名前と予約の有無を聞かれ、店員さんはその度にタブレットをチェックし、あっちに並んで下さい、次はこっちに…と、ここ本当に行列なのかなと不安になる所に移動させられましたし、待たされたらしきおっさんが店員さんに食ってかかってたりもしていました。

まあ非常事態だから仕方ないよね。いずれ、もうちょっと効率のいいシステムを作ってくれるんじゃないかな…と、辟易しながらも言われるままに移動しておとなしく待つのは日本人らしさなのか、暇人仕草なのか、appleへの信頼なのか。
この日は梅雨入りで、マスクの蒸れと暑さでくらくらしつつ行列していたら、大量のお水とマスクの箱を載せたワゴンを押した店員さんが近づいてきて、いろはすミニボトルをくれました。ありがてえ。この暑さで行列整理なんて、店員さんも仕事とはいえたいへんですよね…。

幸い15分ほどで検温・消毒を済ませて入店(予約必須ですぞ、皆さん!)。
冷房の効いたそこは別世界、入店制限のせいで普段より空いていてゆったりと居心地が良い空間になっていました。
ずっとこのままならいいのに…。いやそれは困る。
でも素敵…。

Genius Barは2階、人工大理石の階段を登って待たされること更に15分、奥のテーブルに案内されて私の悲しいiPad Proを見てもらいました。

「電源が入らない…ってか、充電ができなくて…」と差し出すと、じゃあとりあえず充電してみましょうかと、ブラグを差し込んでくれる店員さん。
ここで充電できたりしたら大恥で悲しい。
でも充電できたら嬉しい…とアンビバレンツに引き裂かれる私。
やっぱり充電できません。
ほらできないでしょと嬉しく、だめかーと悲しい私。

いろいろ検査してくれた結果、バッテリーじゃなく本体に故障があるようでした。
原因は不明ですが、正規品じゃない充電アダプタをを使っていたせいかもだそうです。がーん。だって正規品、コードがちょっと短いんだもん…。
修理すると6万5千円はかかる計算で、第1世代モデルだし(なにしろリリースされて速攻買った)、これは買い換えた方がいいかもですね…という雰囲気になりました。
買い換え!この時期の出費痛すぎ!と悲痛な私。
そして、やたー!出たばっかりの第4世代購入の言い訳できたー!と大喜びの私。
誠にapple storeとは人間の欲望が露わになる場所ですな!

かくして、下のフロアに降りて「iPad Proを買い替えたいです」と告げ、再びやや待たされ(なにせソーシャルなディスタンスを保つため、売り場が空くのを待たねばならん)、若くて可愛らしい感じの店員さんからiPadにはAirとかProとかありまして〜とイチから説明を受け(え、そこから…?)、メモリ量とかの相談にも丁寧に乗ってもらって最新のiPad Proと、apple pencilとキーボードをひと揃い購入しました。apple Careと消費税を入れると、もう一回給付金が出ないとヤバイというくらいの臨時出費。誠に遺憾。
うひょひょひょひょひょ〜♪