ぶどう膜炎の話(2)

記事の内容が病気ネタでぶっちゃけ退屈かもなので、世界一可愛い猫の画像をトップに貼っときます。
目が曇ってるのは病気のせいかですと? 失礼な。

さて、そんな不治の病はおいといて昨日の続きです。
目の痛みをぶどう膜炎ですよと診断されてから1週間、締切越えで無理をしたのが祟ってすっかり悪化させてしまいました。
左目はズキズキ痛み、視界が白い幕がかかったように霞んでいます。薄いトレペ越しに世界を見ている感じ。

この文字どおり目も当てられない有様に、眼科の先生の処方は「目に注射しますよ」
めめめにちゅうしゃと言いましたか?!

眼球注射の単語の響きは日常生活においては「爪を剥がす」くらいの凄惨さを持っていますが、その時の私はとにかくもう痛いやら見えないやらで、治るものなら注射でも何でも打って下さい!の心境で怖いとは思いません。麻酔の目薬を何度かさし、壁に背をつけて立って、目を動かさないでねーと言われながら、白目の部分にステロイド剤を注射してもらいました。
…すっげ痛かった!

眼球注射はこの後何度もしましたが、この時が一番、そして唯一痛かったです。
地元の方の口コミで行った眼科でしたが、なにせ評判が良いので待合室はいっぱいで先生も忙しく、注射の前の麻酔の目薬が十分効いてなかったんだろうなーと思います。
注射は翌日くらいにもう一回打ってもらいまして、加えて目薬も2時間おきくらいにさし続け、1週間後くらいに先生が「あ、何とか剥がれた。だいじょうぶだ」と愁眉を開いて下さいました。炎症を起こした虹彩が水晶体に癒着してしまってて、その癒着が剥がれないと失明もあったからなんだそうです。一時は入院してもらうかもとまで言われました。
当の本人はへーとかいう感じでぼんやり聞いてましたが、視界にかかったもやがだいぶ薄くなって、どんどん見えやすくなっていったのが嬉しかったです。

仕事の方も3回連載の最後の回だったので、次の締切まで3ヶ月ほど間があり、その間にぶどう膜炎は治りました。
喉元過ぎたらネタができたくらいの気持ちになり、単行本にも「やっちゃいました(でも完治しました〜)」と、呑気なことを書きましたが、それがかれこれ13年前の金沢でのこと。
その後、ターミネーターばりのしつこさと不死身さでI ‘ll be backしてくるとは、知る由もなかった頃のことです。

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