りんごしゃのまほうのはこをてにいれた!

はい、トップ画像はまたしても本文と何の関係もありません。
大阪中之島図書館内のスモーブローキッチン中之島で食べた肉団子がおいしかったな〜。デンマーク風なのかな? なんかコンビーフみたいな風味があって、また食べたいな〜、と。
そんだけ。

さて本題ですが。

最近よくマンガを読みます。
って、あんた一応マンガ家を自称してませんでしたっけ?って言われちゃいそうですが、そうですよ、私が女優だと思ったら私は女優なの!
…じゃなくて〜、最近になってまたマンガをよく読む話。そうそう。

デビューしたての頃のことですが、とあるベテランのマンガ家先生が、どんなマンガをよく読まれるんですか?の問いに「あまりマンガを読まなくって…」と答えるのを聞いて、マンガ家なのに!と衝撃を受けたことがありました。
その先生の場合はもともと、そんなに読む方じゃなかったそうなんですが、単に忙しくて読む時間がないよって先生もたくさんいらっしゃるでしょう。
マンガ家だからマンガをよく読むかというと、そうでもない人もいるのですよ。

がしかし、私の場合は読まない方というわけでも忙しいわけでもありません。
にも拘らずここ数年、マンガに対するアグレッシブさを失い、楽しみにしているマンガの続巻を買う以外、何かおもしろいマンガはないかな〜と本屋で探したり、評判になっているマンガに手を出したりということがなくなっていました。
だって。
だってさ。
おもしろいマンガをみつけたら読んじゃうじゃん。読んだら買っちゃうじゃん。数巻で終わらずすごい巻数になっちゃうかもしれないじゃん。ただでさえぱっつんぱっつんの本棚のどこにそれ入れるの?!

若い頃はマンガが増えても気にならず、本棚や段ボールにぎゅうぎゅう押し込んだりしていましたが、歳を重ねると、そうしてぎゅうぎゅうにした本棚と段ボールが堆積して、部屋や押入れを圧迫したいへんな事態になりまして……なんて話をすると「捨てりゃいいじゃん」とバッサリ言われたりするんですが、若い頃に買い集めたマンガほど捨てられなかったりするのですよ。
いったい世の中高年オタクはこのマンガの山をどうしてるんですか?
マンガのために新築ですか?トランクルーム?蔵?異次元ポケット??

必要な本の取捨選択、収納スペースの確保、その前にちっとは片付けろや…などなど、そうした諸々の一切が面倒で、いっそ読まなきゃいいんじゃんという小学生の結論みたいなところに落ち着いて数年を過ごしていた去年の始め、私はAppleのiPad Proを手に入れました。

これはお絵かきの道具として購入したのですが、タブレットなので本も読めます。何かの拍子にこれでマンガを読んでみたら、あらやだ、めっちゃ読みやすい。12.9インチ画面なので横にしたらB6コミックスを開いたくらいで、サイズもちょうどいいじゃないですか。
普通に電子書籍を読む昨今のヒトには今更すぎてどん引きですか?!
でも電子書籍の黎明期にPCで読んでみたらちょい読みづらくて、モニタでマンガを読むのはダメだなーと早々に諦め、その手のデバイスは一切持っていなかったのです。世の中の進歩の早さったら!

電子書籍なのでもちろん本棚を圧迫せず、かつ読みたいマンガを押入れの奥の段ボールから発掘する必要もなく、しかも本棚に背表紙が並んでいないので目に留まった次の瞬間うっかり読み返してしまって、夢中になってお鍋が噴きこぼれちゃうという事態にもならない。
難を言えば目が疲れることと、バッテリー切れでいいところで読めなくなったりすることですが、それさえも寝食を忘れて読みふけるストッパーになって好都合。ハラショー。
かくしてりんご社製の魔法のアイテムを手に入れた私は、ふたたびマンガの森に踏み入って数々の毒リンゴを貪り歩き出しまして、そうするとおかしなもので、自分でも誰かに食べさせたくなったりするんですよね〜。

ただ、我ながらどういう心理か不思議なんですが、マンガ以外の小説や読み物は電子書籍では読む気ががしなくて、紙の本で買っています。これからは電子だ!と小説も何冊か買ってみたのですが、どれも途中になってて最後まで読めません。
紙の本…特に文庫の文字なんて目に辛いんだけどなあ。ふっしぎー。

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